2019 北海道登山ツー

無事、北海道登山ツーから帰って来ました。
最初は鳥海山に登りたくて企画をしたのですが、結果は、今年も鳥海山には登れませんでした。残念。
また、来年チャレンジします。
まずは、今回の計画表から。   →   
計画表(PDF)

各登山の記事へのジャンプです。
9月2日:風不死岳・樽前山
9月3日:札幌岳
9月4日:富良野岳
9月5日:白雲岳
9月6日:雌阿寒岳

「登山ツー」と言っても本格的な登山では無いです。今回は、自分の足で登る限界を1000m程度にしてます。
これまでの経験で、これが1500mを越えると本当にしんどくなるので、軽く登れる限界を1000mとしてます。
8月31日(土)の夜8時過ぎに自宅を出発。9月1日(日)の0:30の敦賀→苫小牧のフェリーに乗り、いよいよ北海道登山ツーの始まりです。
今回の行動経路です。

地図の経路の色分けは、日毎の変更になってます。
北海道では、時計回りです。
風不死岳と樽前山が9月2日、
札幌岳が9月3日、
富良野岳が9月4日、
白雲山が9月5日、
雌阿寒岳が9月6日の登山でした。
ほぼ晴れ!気持のイイ登山日和でした。
総走行距離は、1500km強。

当日のフェリーは「すずらん丸」。
帰りも同じ苫小牧→敦賀を利用したので、同じ船でした。まあ、2隻で行き来してるので、同じ船になる確率は50%。

もう8月も終りなので、もっと少ないのかと思ってたら、御覧の通り。
30台以上居たでしょうか?みんな荷物が凄い!キャンプ装備の方もたくさん・・。それに、結構オフロードマンが多いですね。

船内は、なかなか豪華な造りです。

こちらは、私のベッド。以前は畳敷きの大部屋でのごろ寝でしたが、新しい船は、全員個室、個ベッドって言いますか、プライバシー重視です。
確か、お値段はそんなに変わらなかった様な・・。

途中、船内でビンゴゲームもあったり、映画上映も2つあったり、お風呂はゆったり入れるし、至れり尽くせりです。もちろんレストランも毎食結構リーズナブルな価格で提供されます。(私は、事前にお弁当とおにぎりを購入していました。)
今回、学んだことは、カップ麺を買い込んでおくと、お湯は自由に使えます。カップ麺の自動販売機もありますが、ちょっと高いです。(200円程)

ビンゴゲームは・・・・・・、私、3面待ちまで行きましたが、残念ながらビンゴには至りませんでした。あはは・・・。

コンサートもありましたヨ。この日は、サックス奏者の演奏でした。なかなか生演奏は聞けないので、イイですよ。

船内には、今何処を走っているかの表示もあります。

上の船の位置辺りだったと思うのですが、下の様に、多分岩木山だと思える山影が見えました。天気が良ければ、登る予定の山です。
なかなかイイ形ですネ。
夕方には、ご覧の様な夕焼けが見れます。

さて、9月1日(日)は、20:30に苫小牧に着きます。
苫小牧のユースホステルは、夜遅くの到着は出来ないとのことで、支笏湖畔の「とほ宿」の
「ラップランド」に泊まることにしました。
これは、失敗で、真向かいにライダーハウス「樽前荘」があったのです。
ここなら1500円で泊まれたし、シャワーも100円で利用出来た。ドミトリーと、清潔さを求めないのなら、こちらが断然イイぞ。
ラップランドは風呂無し。頼めば近くにある500円で入れる日帰り温泉に連れて行ってくれるとのことですが、邪魔くさいし・・。
下は、ラップランドの写真です。(樽前荘の写真は無いです。)
屋根裏の4人部屋で僕独りです。
「明日はどうするの」なんで聞かれるから、何となく連泊にしちゃいました。まっ、いいか・・・なんて・・・。これからは、ちゃんと「樽前荘」にするゾ。

風不死岳、樽前山
さて、次の日から登山です。

まずは、ラップランドからバイクで10分程の所にある、「風不死岳」です。

青線が風不死岳への登山で、私が歩いた経路です。
右上が登り始め。実は、ここから砂利道だったので、車だと問題無く行けるのですが、ちょっと用心して私、歩き始めました。約3km。
だから登山口は、真ん中右の分かれ目の所です。
でも、帰りはちゃっかり車の方に声をかけてバイクの所まで乗せて頂きました。助かりました。
帰りに樽前山にも登ってます。
図の中央右下の旗マークの所です。

風不死岳は、頂上の標高1102m、樽前山は1022m
歩いた距離は、13km、これは登山口までの片道2.9kmを含んでます。かかった時間は8時間30分
登山口の標高は440m
累積の標高差は約1500m、やっぱりちょっときつかったですね。

風不死岳と樽前山の頂上の写真です。

ここは頂上となってますが、1022m、この向かいの火口の方が高くって1041mです。そこには登れない・・・。
風が凄かった。でも、ロングスカート姿の女性が登って来てましたヨ。
びっくりした。女性の登って来た道は帰り道だったのですが、まあ、来れなくはないです。天気も良かったし、デート代わりだったのかな?

風不死岳と樽前山のパノラマ写真です。
黒い枠があるのは、フォトブック作成用の写真を流用しているためです。
風不死岳の中央左に樽前山のカルデラが見えます。右の湖は支笏湖です。
ど真ん中の山影が羊蹄山です。
樽前山は、標高は低いですが、しょっちゅう活動しているので、草木が生えてません。

次はTHETAの画像です。
「THETA」とは、リコーの全天球カメラで、天地左右共360°の撮影が出来るカメラです。今回は、これを多用しています。
加工の仕方で、色々な写真が得られます。

上は、風不死岳に登る途中にあった白樺林での一枚、下は風不死岳頂上からの支笏湖の写真です。

下は、樽前山頂での一枚です。カルデラが良く分かります。

札幌岳

9月3日は札幌岳です。
左上が登山口、右下が札幌岳頂上です。
真ん中右下に「冷水小屋」がありますが、ここまではなだらかな登りで楽ですが、ここから急に険しくなります。冷水小屋では冷たい水で顔を洗え、大変気持ちが良く、名称通りです。

標高:1293m
歩いた距離は11.2km
かかった時間は6時間30分
登山口の標高は438m
累積標高差は1160mです。
ここでも頂上が雲に隠れた羊蹄山が見えます。
ここで私、自然のクワガタムシを見ました。それに初めてではないもののカブトムシにリス。ちょっとうれしかったなーー。

パノラマ写真です。
ここは、結構登山者が多かったなーー。
でもさすがにスカート女性とかは居なかった。

次はTHETAの画像です。
僕だけの地球って感じです。
星の王子様かな?

下の写真は、「僕と青空」。

この日は、夕張フォレストユースです。
ユースは、対応方法に違いがあって、例えばその日の宿泊人数が2人だけの時、それぞれ個室にしてくれるユースと、部屋が空いていても1部屋の相部屋にするユースと・・。ここは、前者。個室にしてくれました。
優しいユースです。
食堂に大きなステレオセットがありました。これが、以前僕が持っていたアルテックのボイスオブシアターでした。ウーハーが416−8B、スコーカーが811B。懐かしい!オーナーにそんな話をすると、音出しをして下さいました。選曲も最高でキャロルキングのライブ。
ホールの広さと反響まで、嬉しくなる様な厚みで鳥肌が立ちました。
住宅事情が許せば、もう一度持ちたい!
このユースは、初めて利用しましたが、イイです。
これから、ここ、通います。

富良野岳
9月4日は、富良野岳です。
大雪山系の最も南にある山です。

登山口は十勝温泉にあります。地図の中央上です。
駐車場もトイレもきちんとあるし、登山口からでも富良野の街が一望です。
ここは、結構しんどかったです。
最初は、大きな砂利道、次が樹のカブがゴロゴロの斜面、最後が登っても登っても頂上が見えない急な坂道。
歩いた距離も一番長かった様な気がします。

標高:1912m
歩いた距離:10.1km
かかった時間:6時間半
登山口の標高:1274m
累積標高差:1055m
と、数字上は大した事無い様に見えますが、実は一番しんどかった。
真ん中に見えるのが十勝岳で、何年か前に雨の中登りました。
考えてみると、昔は、時間に追われてツーリングしてたんだなー。
その向こうが旭岳、大雪山系の最高穂です。これは、ロープウェイを使うと、割と簡単に登れる。
途中、カナダから来たご夫婦と抜きつ抜かれつ、色々と話も聞かせて貰いました。僕が大阪から来たと言うと、大阪にも行った、駅で食べた何だったか有名なチーズケーキが美味しかった、と言うので「リクローおじさん」のチーズケーキでは?と言うと、オオイェー・・・、なんて応えてくれました。
リクローおじさん、有名なんだ。

北海道で山に登り始めて3日目。
多分、一番疲れてた時だと思います。途中で2度程痛み止め(ロキソニンSゲル)をぬりました。あれ・・・、効いてたのかな?

写真にもある様に、結構登山者が多かったです。
あんまり天気がイイので、急遽予定を変更して富良野岳に登って来たって人が2名(どちらも女性)居ました。
本当、気持ち良かった。

THETAの写真でも、天気のイイのが分かって頂けると思います。
またまた星の王子様。

今日のお宿は、
ポテトヴィレッジ美瑛ポテトの丘です。
もう、何度もお世話になっているユース・ホステルです。
本来は、「ペンション」で、夕食が結構豪華だったんです。
でも、日本の若者が旅行しなくなったとか、中国の観光客が小さな宿に泊まらないとかの理由で、もう経営が立ち行かなくなって、もう止める体制になっている様です。もう来年は無くなってるかも知れないんだって。
僕も今回が最後になると思います。

夕飯が豪華だったけど、今はスタッフも解雇しちゃって素泊まりだけなんだって。で夕食は、スーパー弁当。


これに、お昼の食べ残しのおにぎりをかたずけた。

9月5日は白雲山です。
大雪山系に「白雲岳」ってありますが、それとは違い、もっとかわいいお山。
この湖は、「然別湖」(しかりべつこ)です。
白雲山は、ひの真下、赤い「現在地」マークの右下です。
ちなみに、頂上ちょっと下の余分な行程は、道を間違えて下ってしまった跡です。

標高:1186m
歩いた距離:4.2km
かかった時間:4時間
登山口の標高:810m
累積標高差:605m
然別湖がきれいに見えます。
ここは頂上が大きな岩がゴロゴロで登り難いです。
やはり、この程度の山は、楽ですね。
今日は、中休みって感じでしょうか。

パノラマ写真です。

そしてTHETAの写真は、これを選びました。
中央下の黒い三角は、THETAの三脚です。自撮り棒です。
頂上が岩ゴロゴロの状態ってことが分かるでしょ・・。

9月5日、今夜の宿は、東大雪ぬかびらYHです。

ここも何度かお世話になってます。なかなか良心的なオーナー・・・、あっペアレントって言わなきゃなんないのかな?
ここはね。オプショナルツアーがいっぱいあるのだ。自転車を貸してくれて、眺めのイイ山の上の方まで運んでくれたり、冬は、ノルディクスキー?雪原を歩くツアーをやったり。ゆっくりと滞在して、楽しみたい宿です。

今日は、バイクで北海道を回ってるおじさんと相部屋でした。
BMWに乗って、停め方が僕の邪魔にならないかと何度も聞いてきて、イイですって言ってるのに、移動に行ったり、なかなかきちんとした方でした。
確か、関東の人。今回は、相部屋の人はみんな関東勢だったな。
今回のツーで初めてのちゃんとした夕飯です。
ホッケは、2日目のラップランドで出たけど・・・、あれは、ちゃんとしたとは言い辛い。
やっぱり北海道は、ホッケが有り余ってるのかな。


9月6日は、雌阿寒岳だ。

左の湖があの有名な「オンネトー」。そま真下の赤い「現在地」が登山口です。
そこから薄青色の線が今回登る登山道で、最後に右上にグリンと回った所が雌阿寒岳頂上。その下のまあるい年輪みたいなので「阿寒富士」。
最初は、なだらかでのんびりと歩いてる感じですが、後半は、やっぱりきつくなります。でも、まあ、一歩一歩、ゆっくりと登りました。

標高:1499m
歩いた距離:9.9km
かかった時間:6時間10分
登山口の標高:635m
累積標高差:1120m

頂上は、草木無し。
上は、阿寒富士です。まだ新しい山って感じでしょ・・・。

パノラマ写真です。

ここは凄いです。
こんな風景、見たことが無いです。
左から、火口があり、中央に古い加工に水が溜まって池になってて、その右に多分新しい火口が切り立ってて、中央向こうに阿寒富士も新しい噴火で出来たものでしょう・・・。地球の営みが間近に感じられる雄大な風景です。
感動物でした。

THETAの写真はこれです。
何度見てもすごいなーー。
お天気が良かったことを誇ってます。

山に登るのが苦にならない方には、是非共お勧めの山です。
雌阿寒岳に登ったことで、今回の北海道登山ツーは、満たされで終了するとこになりました。
良かったーーー。

最後の宿は、トイピルカ北帯広YHです。

ここも何度かお世話になってます。夕食もなかなか良かったのですが、今回は連絡したのが遅く、スーパー弁当になりました。
やっぱりと言うか、またまた道が分からず付近をうろうろしてしまいました。
ナビを見ながら探しているのにたどり着かないこのややこしさ。
また、次も迷いそうな気がする。
コンビニ弁当より、スーパー弁当がイイですね。これは、海老天丼。
なかなか美味しかったですヨ。


さて9月7日は、移動日です。
SEICOマートで昼食の買い物してると、地元の方が声を掛けて下さいます。

いくつかのパターンがあります。

まず、何処からきたの?
あっ、枚方知ってる。誰それが居たとか、菊人形見に行ったとか・・。

それと、このバイクは何cc?
俺も若い時乗ってた。

こんかいは、こんなのがありました。
移住考えてるの?止めときや・・、仕事は無いし、冬は寒いし・・・。

北海道の人って、みんな優しくってイイ人ばっかりだと思う。
と、言う訳で、令和元年の北海道登山ツーは、無事終了しました。
お付き合い下さった方々、ありがとうございました。
岩木山と鳥海山は、またまた宿題になりましたが、来年、また企画しますね。

では、お元気で・・・・。


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